〈占い〉てんびん座の時期のポジティヴ・アート:占い師 ルーシー・グリーンの星占い的アート鑑賞のススメ

〈占い〉てんびん座の時期のポジティヴ・アート:占い師 ルーシー・グリーンの星占い的アート鑑賞のススメ

こんにちは!占い師のルーシー・グリーンです!

 

連載「占い師 ルーシー・グリーンの星占い的アート鑑賞のススメ」シリーズでは毎月、その季節に合った星座的アートをお伝えいたします。


さて、今回は「てんびん座」をピックアップしようと思います。

…ということは「てんびん座生まれの人」だけが楽しめる記事なのかな?と思われたのではないでしょうか。

ここで言うてんびん座というのは季節のことだと考えてもらえるといいと思います。

星占いではてんびん座の季節は毎年だいたい9/23~10/22の期間を指します。今ですね。

このてんびん座の季節には「てんびん座なこと」を取り入れることでどの星座の人にとっても行動力が増したりその人らしさが輝くと占うことが出来るのです。

なので、あなたがなに座さんであれ、最後までお楽しみいただけましたら幸いです!

 

 

てんびん座ってどういう星座?
 

〈占い〉てんびん座の時期のポジティヴ・アート:占い師 ルーシー・グリーンの星占い的アート鑑賞のススメ

ではまずてんびん座という星座についてお伝えしていきます。

 

ここでいうてんびん座とは「てんびん座生まれの人」ではなく、てんびん座という星座単体の説明だと思ってお読みくださいね。

てんびん座という星座は12星座の7番目にあたる星座です。

 

星占いには、人生のターニングポイントを12星座がそれぞれ担っているという考え方があります。1番目の星座である「おひつじ座」を生まれたての赤ちゃんとし、12番目の星座である「うお座」を人生の終焉を迎え次の生への準備をする段階と捉えます。

 

7番目にあたるてんびん座が担っている人生のポイントは「他者との出会い」。1番目の「おひつじ座」から6番目の「おとめ座」で迎えるターニングポイントで「自分」というものを作り上げ、この7番目のてんびん座で「この世界には自分とは別の人間がいるぞ」と認識するのです。


また、12星座は決まった太陽系の10天体に強い影響を受けているとされ、各星座にはそれぞれ強い結びつきを持つ守護星があります。

てんびん座の守護星は「金星」です。英語名はヴィーナス。

アートがお好きなあなたにはサンドロ・ボッティチェッリ(Sandro Botticelli, 1445年3月1日~1510年5月17日)の名作《ヴィーナスの誕生》が浮かんだのではないでしょうか?

 

Sandro Botticelli [Public domain], via Wikimedia Commons

 

あの絵画に描かれた真珠のように滑らかな美しい肌と絹糸のような流れる髪を持つ乙女、それがヴィーナスです。
ヴィーナスが愛と美を司る女神であることから、その守護を受けるてんびん座にとっても愛と美はとても親和性の高いテーマ。

 

金星を守護星とするのはてんびん座の他にもおうし座もあります。
おうし座の場合、「美」は愛らしさや生活を彩る温かみのある「地上の美」、てんびん座の「美」は芸術やファッション、黄金比など洗練された「天上の美」とする考えがあります。

 

そうです。てんびん座は「アート」の星座なのです。

 

てんびん座の季節はちょうどアートイベントが盛んに開催される芸術の秋にあたります。
私の住む近畿ではKYOTO EXPERIMENT 2018 京都国際舞台芸術祭 2018が注目でしょうか。

 

「てんびん座的なこと」を取り入れて良い刺激やエネルギーを得るためにもぜひお近くの美術館やギャラリー、アートフェアへお出かけくださいね。
 

 

〈占い〉てんびん座の時期のポジティヴ・アート:占い師 ルーシー・グリーンの星占い的アート鑑賞のススメ

あなたの「おとめ座」を活性化させるおすすめアート鑑賞
 

 

〈占い〉てんびん座の時期のポジティヴ・アート:占い師 ルーシー・グリーンの星占い的アート鑑賞のススメ
 

そんなてんびん座の季節におすすめのアートには他にどんなものがあるでしょうか。

 

てんびん座は「他者との出会い」という人生のターニングポイントを担うことから「パートナーシップ」というテーマを持っています。

 

パートナーシップから連想する私の好きな作品に、ザ・ビートルズの活動も含め音楽史に名を残すスーパースター故ジョン・レノンとアーティストのオノ・ヨーコのポートレートがあります。

 

カーペットに寝そべるヨーコの上気した頬と一糸まとわず子どものように彼女に抱きつくジョンの赤裸々だけれど神聖なほどあふれる愛情にうめつくされた一枚です。



彼が銃弾に倒れて亡くなる直前に撮影された作品としても有名です。

この写真を撮影したのは現在も精力的に活動を続けるアメリカの写真家アニー・リーヴォヴィッツ。彼女自身1949年10月2日生まれの「てんびん座」です。

 

そんな彼女の半生を、実妹であるバーバラ・リーヴォヴィッツが捉えたドキュメンタリー『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』のなかに「てんびん座」らしさを見ることができました。

 

ジョンとヨーコの写真、とても赤裸々ですよね。

なぜ彼女はこのような写真を撮れたのでしょう。

 

アニー・リーボヴィッツは長らく『ローリング・ストーン』誌のカメラマンを勤めていました。被写体は気難しいミュージシャンやスター達。彼らの生き生きとリアリティーのある表情を次々にフィルムに焼き付けていきました。彼らの輪の中に単身入っていき仲間として認められ「写真を撮られていても気にならない」存在になっていく。それを自らの持ち味とし、彼らのリアリティーのある生き生きとした姿を次々にフィルムに焼き付けていきました。

 

「他者との出会い」が大きな意味を持つてんびん座という星座には、自分と他者は違う人間だという意識が強くあります。なので、必ずしも自分と相手の考え方や行き方が同じではなくてもその違いを認められるのです。「わたしはこうだけど、あなたはそうなのね。それもいいわね、素敵よ」と。

そういう押し付けのない爽やかな距離の取り方が気難しいミュージシャン達にも自然と受け入れられたのではないでしょうか。

 

先程ご紹介したジョン・レノンとオノ・ヨーコも彼女を高く評価していました。

一流のクリエイターである彼らが、アニーの作品の被写体となることを受け入れたのは、彼女の写真を気に入っていたのはもちろんのこと、その人柄が大きく関係していたのではないでしょうか。世界中からクレイジーなほどの「YES」とこっぴどい「NO」を突きつけられるばかりの彼らにアニーは「あなたはあなたでいいんじゃない」と向き合っていたからではないかと思うのです。
 

てんびん座の季節はアートの季節です。

どんな作品であれ「美しいもの」「洗練されたもの」に触れるだけであなたの中のてんびん座が活性化し行動力も増すことでしょう。

 

そして「他者との出会い」に挑戦してみてください。

個展のオープニングパーティーに参加してみるのもいいかもしれませんね。

できるなら今まで苦手だったタイプの作品にも対峙してみてください。

それらを手放しで「YES」とするわけでなく、食わず嫌いに「NO」を言い渡す必要もなく「こういうのもあるのね」くらいに距離を置いて眺めてみてください。

 

気に入った作品のなかに自分を解放する方が心地良く感じられるものですが、それだと近すぎて全体像が見えなくなってしまってしまう可能性もあります。

 

作品に近づきすぎたなら一歩下がって新しい目で見てみましょう。逆に遠すぎたなら今までのご自身の価値観から一歩踏み出し作品に近づいてみませんか。

そうすればアートの好みの幅も広がり、いつのまにかあなたの人間関係も気楽なものになっているかもしれません。

これがてんびん座の季節にあなたが感じられるプレゼントです。

 

てんびん座はファッションの星座でもあります。ギャラリーや美術館へ出かけられる際は少しおめかししてみてもいいかもしれませんね。普段と違う和装もおすすめです。

どうぞ、天びん座の季節を素敵にお過ごしくださいませ。

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〈てんびん座の季節におすすめのアート・クリエイティブ〉
※キーワード:アート(全般。華やかで洗練された作品)

●ローレンス・アルマ=タデマ(アーティスト)
●ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(アーティスト)
●グスタフ・クリムト(アーティスト)
●蜷川実花(写真家、映画監督)
●琳派 (流派)
●神戸ファッション美術館(アート施設)

 

 

ルーシー・グリーンの絶賛導き本

 

 

 

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